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子供の時から飲んできた、あの形、あの味。乳酸菌飲料と言えばヤクルト・・と思うのは私だけでしょうか。でも、いつの頃からか、ピルクルっていう商品もスーパーに並ぶようになりました。こちらも乳酸菌飲料ですよね。
個人的には「毎日一本飲むのは、ヤクルト。ヤクルトっぽい味を、もっとたくさん飲みたい時にはピルクル」といった使い分け(?)をしてきたのですが、この2つって何が違うんでしょうね?
ヤクルトの効果って?
ヤクルトの製造・販売が始まったのは、昭和10年。日本が栄養状態に恵まれず、医療の発展もまだそれほどでもなかった頃のこと。
京都帝国大学の講師だった代田稔博士が「病気にかかる前に、病気にかからないようにする」という、今でいう予防医学に着目し、お腹に良い乳酸菌を発見・培養に成功したことから、ヤクルトは生まれました。
博士の名前をとって「ラクトバチルス カゼイ シロタ株(L.カゼイ YIT 9029)」と名付けられた菌は、胃液などの消化液にも負けず、生きたまま腸に届き腸内環境を整えてくれます。
ヤクルトには、この乳酸菌シロタ株が、1本(65ml)あたり200億個も含まれています。
では、ピルクルの効果は?
ピルクルには、こちらにはラクトバチルス カゼイ菌(NY1301株)という、乳酸菌が含まれています。「NY」というのはNisshin Yorkの略で、乳酸菌株の管理番号です。
ピルクルには、このNY1301株が、65mlあたり150億個含まれています。
乳酸菌というのは特定の菌を指すものではなく、発酵によって糖類から乳酸を作り出す、私達の体に良い菌の総称です。なので、一口に「乳酸菌」と言っても、その中にはいろいろな種類があるんですね。
ちなみにピルクルという名前は、メイフラワー号でアメリカに渡った人たち「ピルグリム・ファーザーズ・クルー」から取ったもので、人生の新しい可能性に向けてチャレンジする精神を表しています。
乳酸菌って、どんな効果があるの?
ヤクルトとピルクル、どちらにも乳酸菌が含まれていますが、乳酸菌って一体何が良いのでしょうか?
人間の腸内には、善玉菌、悪玉菌、そして日和見菌という3種類の菌が住んでいます。
- 善玉菌は腸内の有用菌を増やし、腸内環境を整えてくれる良い菌です。
- 悪玉菌は毒性のある有害物質や発がん性物質を増やす、悪い菌。
- 日和見菌というのは、環境によって悪玉にも善玉にもなりうる、まさに日和見な優柔不断な菌です。
この3種類がバランスを取って暮らしているのですが、ストレスや不摂生で体の調子が崩れると、悪玉菌が増殖し始めます。すると便秘や下痢、肌荒れや免疫力の低下を引き起こします。
そうならないために、できるだけ善玉菌優勢の状態を作っておきたいわけですが、この善玉菌を増やす働きをするのが、乳酸菌なのです。
妊娠中にピルクルってどうなの?
妊娠中にピルクルを飲んでも大丈夫かなって悩んでおられる方もいらっしゃるかもしれませんね。妊娠中って便秘になりやすいですからね。結論からいえば量を守って飲めば大丈夫ということになりそうです。下の記事でピルクルのカロリーを書いていますので参考にどうぞ。
ヤクルトとピルクルの違いって?
では、ヤクルトとピルクル、何がどう違って、どちらのほうが善玉菌を増やしてくれるのでしょうか?
それぞれの特徴を、まとめてみました。
違いは、乳酸菌の種類と、ピルクルには容量の大きな物もあるという程度。つまり、どちらを飲んでも、お腹の環境は良くなるんですね。
ただ、乳酸菌は飲む人の体質によって合う合わないがあるので、いくらお腹に良い! と言われていても飲む人の体質によって効き目が薄いことがあります。
同じ乳酸菌を1週間ほど飲み続けてみて、お通じや体調の改善が見られない場合、別の乳酸菌の入ったものに変えてみるのがいいと思いますよ。
ピルクルで飲むとお腹が痛くなる!? ピルクルの飲みすぎで下痢に注意!
たまに「ピルクルを飲むと、お腹が痛くなる」という人がいますが、これは冷たいまま、必要以上にたくさん飲んでしまったことが原因かもしれません。
ヤクルトもピルクルも、1日あたり65ml程度飲んでおけば、乳酸菌の摂取は十分です。
ピルクルを紙パック入りの500mlを一気に飲んでしまうと、腸の弱い人は影響が出る場合があるようですよ。
おまけにカロリーが335kcalもあります! これはピルクル1本同じ容量500mlコーラのカロリーが225kcalだと考えるとかなりびっくりの高カロリーですね。
ヤクルトについても1日1本以上飲んでも健康にそれほど影響はありませんが、体質によってお腹を壊してしまうこともあります。
またヤクルト、ピルクルとも糖質が多いので、飲みすぎにご注意くださいね。
(大量に乳酸菌を取ったとしても、特に人体に影響はありませんので、ご安心ください。)
いかがでしたか?
「乳酸菌が生きたまま腸に届く」というフレーズが有名ですが、実は乳酸菌は死んだ状態であっても、他の善玉菌のエサとして役に立つんです。
生きていても死んでいても、腸に有用な乳酸菌。毎日、取っておきたいですね。
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