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最近ニュースで、高速道路を車が逆走して事故にあったり、高齢者ドライバーが対向車とぶつかって、被害を及ぼしてしまう事故が起きています。
高速道路での逆走は、通報件数では年間1,000件を越すペースで、1日3件以上は発生していることになります。
逆走事故の件数では、警視庁のまとめによると、2011年14件、2012年21件、2013年19件となっています。
中でも目立つのが、65歳以上の高齢者が他の年代を大きく引き離して、11年57.1%、12年61.9%、13年36.8%となっていて、高速道路を逆走しないように対策していくことが課題となっています。
そこで、そもそもなぜ高速道路を逆走してしまうのか。まわりにいる高齢者ドライバーに注意をうながす方法をまとめてみました。
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高速道路逆走の理由は?
ニュースなどを見ていると、高齢者が認知症やボケて運転していたから逆走したイメージがあります。実際、上のデータで見たとおり、65歳以上の高齢者が大半を占めているのが現状です。
ではなぜ、高齢者は高速道路を逆走してしまうのか。
おもな理由としてあげられるのは、インターチェンジやジャンクションで目的地で降りられずに、そのままUターンし逆走してしまうのが半数。それから認知症や飲酒運転が4割程度含まれます。
またサービスエリアでも本来は出口から本線に復帰するべきところを、入口から出てしまい、逆走してしまうこともあるようです。
高速道路を逆走する車の動画
高速道路各社では大型標識やポールなどを設置して対策はしているようですが、今のところ、逆走車の減少は見受けられないようです。
いまの高齢者が若かったころはそれほど車の台数も普及してませんでしたし、高速道路にも乗ったことがないという人もいます。
また老化による視力低下や、認識視野が狭まることによって、標識や警告表示自体を認識できないというのも理由にあります。
それから、わかっているけど、「料金がもったいない」などを理由に、故意に逆走している身勝手なドライバーが起こす事故も増えています。
事故に合わないために。逆走を見かけたらどうする?
逆走を見かけたらどうしたらいいのかをまとめてみます。
間違って逆走してしまってるドライバーの多くは「自分は正しく左側車線を走っている」と思いこんでいます。
このため逆走車からの視点で見ると、本来は高速の追い越し車線を普通に走っている車が逆走車に気づき、あわてて走行車線側に移動してくれているのを知らず、センターラインを超えて無謀な追い越し運転している対向車がいるように映るのです。
事故に合わないためには走行車線を利用するか、追い越し車線を走っている時も、急に逆走車に気づいたときに移動できるように、できるだけ車間距離を取るのが有効です。
また逆走車を発見した場合には、料金所の係員への知らせる。
サービスエリア内の非常電話、また同乗者に道路緊急ダイヤル(#9910)に通報してもらうなどの対応をオススメします。
まわりの高齢者を逆走させないために出来る事
「高速道路は危ないから気をつけてね。」とまわりのお年寄りに
話すだけでは、私はまだ高齢者じゃない!と拒否反応を起こすシニアの方も多いと思います。
現実的にできる対応として、お子さんやまわりの方々がシニアの人にはカーナビを設置して、使い方を説明して、高速道路の運転をスムースにできるようにして事故防止に気をつけてあげるのがいいでしょう。
実際に日産車の一部の車種には逆走を警告するナビが搭載され、またトヨタ車にも販売店オプションで同様の機能が導入することができます。
新車を購入される機会がある場合は、周りの方がこういうのあるんだけれど、などとオススメしてみるのもいいかもしれませんね。
問題は認知症の高齢者ドライバーです。家族の知らないうちに車に乗り込み事故にあってしまう可能性も危ぶまれます。
特に地方都市では生活の足として乗用車の利用が前提になっています。ですので、お子さんやまわりの親族の方々が、ある程度の年齢に達した高齢者ドライバーへ、運転免許の自主返納を勧めるのもひとつの手立てかと思われます。
しかし、実際には日常生活で車がないと困りますよね。
返納したあとにバスやタクシー料金が割引になったり、買い物の支援が受けられたり、なにかしら特典があるようにするなどの行政側での対応が望まれます。
免許返納の方法や返納した場合の特典などは、警察本部やお住まいの自治体のホームページなどで確認できますので、ぜひご家族の方がチェックしてみてください。
いずれは自分も高齢者
ネットの意見だと、とかく危険な高齢者ドライバーは排除せよという言説が見受けられます。
いずれは自分も高齢者になっていくことを意識して、いまからまわりに迷惑をかけないように、予備知識を増やしていって、事故予防に心がけて行きたいものですね。
とはいえ、高齢者って自分は正しいと言って、非を認めたがらない人がわりと多いから困りものですよね。