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爽やかな季節の訪れとともに、今年も新茶の季節がやってきます。
ところで、新茶ってどういう物かご存じですか? いつも飲んでいるお茶と、何が違うのでしょう? 古くから日本人の生活に根付いているものだけれど、意外と知らないことが多くありませんか?
新茶をもっと深く知って、より一層おいしく飲んでみませんか?
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新茶の季節っていつ頃?
「夏も近づく八十八夜♪」という歌を聞いたことがありますよね。八十八夜というのは、立春から数えて88日目のこと。ちょうど5月上旬にあたります。「新茶」とは、その八十八夜のころに摘み取られた、新芽から作られる緑茶のことです。新緑のような、爽やかな味が特徴と言われています。
新茶が体にいいってほんと?
お茶の木はとても強いので、新芽を摘み取った後も、引き続き葉を摘むことができます。これらを二番茶、三番茶と呼ぶのですが、新茶に比べると渋みや苦みが増します。これはこれで味わい深いのですが、爽やかさは新茶が一番です。
また、新茶には寒い間に蓄えられた栄養がたくさん入っており、特に「テアニン」という成分が注目されています。テアニンは旨み成分のひとつなのですが、リラクゼーション効果や抗がん剤の作用を増強する効果などがあると言われています。
よく「緑茶を飲むと、ホッとする」と言われますが、これはテアニンのもたらすリラクゼーション効果。緊張をほぐしたり、PMS(月経前症候群)の症状を和らげてくれたりもします。
新茶の選び方-お値段は?
上記のように、新茶というのは茶葉を摘み取った時期のことを指すので、どこの産地にも新茶があります。その中でも価格差があるのは、摘んだ日にちの違いによるものです。摘み始めの小さく柔らかい茶葉は収穫量が非常に少ないため、価格は高め。
ですが、日数が経ってから摘まれた茶葉はやや大き目で固く、収穫量も増えるため価格は下がります。家庭用としては、だいたい100gで1000円前後の物が多いようです。
新茶の選び方-オススメの産地って?
日本は温暖で湿度が高いため、お茶の栽培に非常に適しています。そのため全国で茶葉が作られ、名産地といわれる場所がたくさんあります。例えば、掛川茶(静岡)、狭山茶(埼玉)、嬉野茶(鹿児島)、宇治茶(京都)など。
お茶は植物ですから、その産地の気候風土が色濃く現れます。産地によっては、独自の育て方や加工方法を取り入れているため、渋みの少ないお茶、深みの強いお茶など、味や香りが大きく違ってきます。
どの産地の、どのくらいの値段のお茶を選ぶかは、あなたの好み次第。これを機に、自分にピッタリのお茶を探してみてはいかがでしょうか。
新茶をおいしくいれよう!
どんなに高級な茶葉を買ったとしても、入れ方次第で価値が半減してしまうことも……。
逆に「それほど高いお茶ではないのに、どうしてこんなにおいしいの?」ということもあります。今年の新茶を100%味わいつくす入れ方をご紹介しましょう。煎茶などに比べ、熱めのお湯でサッと入れるのがコツです。
新茶の上手な入れ方
1.まず、一人当たりスプーン2杯程度の茶葉を急須に入れます。
2.沸騰させたお湯を湯飲みに入れ、しばらく待ちます。
3.湯温が70度~80度くらいまで下がったら、お湯を急須に静かに移します。
4.急須の蓋をして、30秒~40秒待ちます。
5.味が均一になるように、湯飲みに少しずつ分けて注ぎます。最後の一滴まで、絞るように入れましょう。急須の中身を絞りきることで、二煎目もおいしく飲むことができます。一煎目と二煎目では、味がハッキリと違います。味の違いを感じてみてくださいね。
【動画】新茶のおいしい入れ方を日本茶インストラクターが実演
日本茶のインストラクターさんがおいしい日本茶の入れ方を動画でわかりやすく説明しています。
水出しでお茶の香りを楽しむ
時間のある時は、水出しで暑い時期、冷蔵庫に水出し緑茶のポットが一本入っていると、なにかと便利です。作り方は簡単。
1.茶葉(大さじ3~4杯)を1リットルの水を入れたポットに入れる。
2.そのまま冷蔵庫に入れて、5~6時間。涼しげな緑色のお茶ができあがります。
前の日の晩に作っておくと、翌日飲むことができますね。
いかがでしたでしょうか。
紅茶やコーヒーも良いけれど、日本茶にも良いところがたくさんあります。コーヒーを産地で選ぶように、これからは日本茶も産地で選んでみませんか?
その日の気分に合わせて、好みのお茶を入れる生活って、素敵ですよね。