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今、日本では高齢化が進み、認知症を発症する人の数が年々増え続けています。厚生労働省の発表では日本人の認知症の患者数は2012年の段階で462万人にものぼると言われています。
認知症になると、記憶障害や理解力の低下が起き、最終的には日常生活を行う能力も失われてしまいます。
もし親が認知症になったら・・・もし配偶者が・・・もし自分がなったら。
認知症は、介護する人もされる人も大変な病気です。できることなら予防したいですよね。
ところが最近の研究で、カレーが認知症の予防に役立つことがわかったんです!
大人から子供まで、日本人が大好きなカレー。おいしく食べて、認知症を予防しませんか?
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認知症ならなんでも効くの?
ところで、認知症の中にはいくつか「型」があるのですが、カレーが効くと言われているのはアルツハイマー型認知症です。このアルツハイマー型の認知症には「老人斑」が出るという特徴があります。
「老人斑」というと、お年寄りの皮膚にできているシミを思い浮かべるかもしれませんが、脳に現れるものなので、外見からはアルツハイマーだとは分かりません。
アルツハイマー型の人の大脳皮質には、大量の「老人斑」が現れるのです。
「老人斑」が脳の神経細胞を圧迫し、死滅させてしまいます。神経細胞が死滅する量が増えると、アルツハイマーの症状も進むというわけです。
ですが研究によって、カレーのスパイスとして使われることの多いウコン(ターメリック)の成分が、「老人斑」の原因物質を減らし、除去する働きがあることがわかったのです。
ウコン(ターメリック)って?
ウコンというのは、ショウガ科の植物でターメリックとも呼ばれています。根の部分を乾燥させて砕き、スパイスとして使います。あざやかな黄色をしているのでカレーの他にも、漬物や和菓子の色づけにも使われます。
ウコンと聞いて、真っ先に思いつくのが、CMでもおなじみの「二日酔い防止」だった方も多いのではないでしょうか?
ウコンに含まれるクルクミンという物質は、アルコールを分解する力が非常に強いので、お酒のお供として有名になりました。
それだけでなく、クルクミンには鎮痛、抗酸化作用、殺菌効果、そして老人斑を除去するといった、いくつもの素晴らしい力があることがわかったのです。
ウコンの入ったカレーを日常的に食べるインドでは、他の国に比べて認知症を発症する率が4分の1程度なのだそうですよ!
これは食べない手はありませんね。
やっぱりカレーでしょ!
「カレーじゃなくても、ウコンだけ毎日食べればいいんじゃない?」と思った方、いませんか? あいにく、クルクミンという物質は単体ではなかなか吸収しづらい物なのです。
クルクミンは、大豆に含まれるレシチンや油と一緒に摂るのが効果的。そしてジンジャーやクローブといった他のスパイスと一緒にすると、相乗効果でさらに力がアップするのです。
ならばやはり、クルクミンを摂取するならカレー。特に<豆入りのカレー>が、認知症予防には一番のおすすめなのです!
*上記の理由から、「カレーが認知症に効く」と言っても、グリーンカレーやレッドカレーでは効果はありません。クルクミンはウコン(ターメリック)にしか含まれていない物質ですので、効果があるのはウコンの入った黄色いカレーのみです。気をつけてくださいね。
クルクミンは薬ではないので、残念ながら認知症を治すことはできません。
ですが、日常的に摂取することで認知症の予防や、進行を緩めることはできるのではないかと言われています。
インドでカレーというと、お母さんが家族の体調を見ながらスパイスを選び、丁寧にすり潰して作る、愛情のこもった料理なのだそうです。私達も家族の健康を願いながら、カレーを食べませんか?